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リカバリー（元気）に大切なことは？

１．希望があるということ。限りない希望の展望です。「こんな症状があったのだから、こんな症状があるのだから、そんなことはできるはずがない」と誰かにいわれたとしても、私たちはそれが正しくないことを知っています。自分は壊れやすく、コントロールを失っていると感じ、それを信じているときにのみ、先に進むことが難しく思えるのです。精神症状を経験しているとしても、私たちは元気になることができるし、実際、元気になっています。私（メアリーエレン）は、希望について母から学びました。彼女の狂気は治療不可能だといわれていました。幻聴を伴う激しい感情の起伏を8年間継続して経験していました。そして、それらは消えたのです。学校給食プログラムの栄養士としてとてもよい働きをし、私の兄弟がひとりで7人の子供を育てる手助けをしながら退職後を過ごし、多くの教会や地域組織のボランティアをしているうちに。

　症状の経過についての、ひどい予測は必要ありません。それは、どんな資格を持った人であろうとも知りえないことです。私たちはこれらの症状を取り除き、生活を楽しむための努力をするときに、援助と激励とサポートが必要なのです。

　まったく希望が持てない病気の犠牲者だ、一方通行で子ども扱いされて当然だというメッセージを信じこんでいる人があまりに多いようです。ですが、リカバリーに焦点を当てている人たちのあいだでは、お互いにサポートしあう関係ができはじめます。人の力になり、また、人の力を受け取ることができ、それで自分に価値があると感じはじめると、いままで思い込んでいた自分の枠が大きく広がります。お互いに新たな行動にチャレンジします。前向きなリスクをとることができるようになります。いままで信じ込まされてきたことよりも、もっと自分について知っているし、もっと提供できるものを持っているのだということを発見します。

２．自分が元気でいるために、自らが主体となり、どんなふうに取り組むかは、あなた次第です。誰かがあなたを元気にしてくれるわけではありません。助けを求める姿勢から、自分自身や関係を癒すために自ら努力している姿勢へと変化するにつれ、リカバリーが急速に進みます。

　症状が重く続いているとき、主体的になることはとても難しいことです。このような場合にもっとも役に立つことは、支援者とサポーターが私たちとともに、このような脅かされる状況から抜け出すための、とても小さなステップを見つけて歩み出すことができるよう助けてくれることです。

３．この道のりは学ぶことを伴っていなければなりません。自分にとってなにが役に立つのか、自分のために必要なステップはなんなのかを見つけるための情報源を探します。この学びの過程で、支援者に大切な役割を担ってもらいたいと思っています。たとえば、役に立つ資源に導いてくれる、教育的なワークショップやセミナーを催す、情報を理解する手助けをしてくれる、私たちの望みと信念に共鳴する講座を見つける手助けをしてくれるなどのことです。