この学びのおかげで、私はいくつかの大きな総合病院に入院していたのに、甲状腺の詳しい検査を誰もしてくれなかったことに気づいたのです。私は深刻で治療が必要な甲状腺機能低下症があることがわかりました。いったんその治療が始まると、私の頭は実にすっきりしはじめて、進歩はめざましいものがありました。
私は精神治療のサバイバーの全国的な運動に、つながりを持つようになりました。私とよく似た過程を経てきた他の人たちと一緒に、ミーティングや会議に参加しはじめました。私は認められ、肯定されていると感じました。私は自分のように恩恵を受けられるだろう他の人たちに、調査を通して学んでいるスキルを本格的に教えはじめました。
何人かのすばらしいカウンセラーや相互のカウンセリング、またたくさんの自助の手段の助けを受けながら、私は今にも起こりそうな調子の波の注意サインをうまく見つけて、実際にその波を途中で断ち切ることができました。最初は毎日、表に記録をつけて、助けにしました。自分自身をよく知るにつれ、だんだん表を使う必要はなくなってきました。
注意サインに気づくと、簡単で安全でお金がかからず効果的な、たくさんの自助のテクニックでそれらを緩和しました。たとえば、ストレスを減らし、リラックスし、サポーターとおしゃべりをし、ピアカウンセリングをし、楽しくていい感じになる活動をし、運動し、食事を改善し、生活をシンプルにすることなどです。
食べ物は本当に気分に影響をおよぼすことに気がつきました。ジャンクフードや砂糖やカフェインにかたよると、すぐに具合が悪くなります。高複合の炭水化物(一日に穀物6:野菜5)にするといい具合です。手早くできて健康的な食べ物をすぐ手に出来るようにしておくことで、料理したくない時にジャンクフードの誘惑に負けないように習慣づけたのです。
私は毎日散歩に出かけるようにしています。散歩は、私に助けになるふたつのことをもたらしてくれます。ひとつは運動をすると気分がよくなること。それと目から光を受けることです。光は私にとって大きな問題点でした。秋になって日が短く暗くなるにつれて、冬のうつが起こりはじめるのです。この冬のうつは一日少なくとも一時間半外に出ることと、ライトボックスで朝に二時間分の光を補うことでほとんど解決しました。
一晩中、電磁気の磁界にくるまれていることの危険な影響を知ってからは、電気毛布をやめて暖かい掛け布団に替えました。この変化のあと、私が全般的に良くなっていくなかで、もうひとついいことがあることに気がつきました。
私はとうとう、自分の考え方は新しく作り出すことができ、変えられるものであることに気づいたのです。うつを増大させる古い悲観的な考え方のパターンを新しい肯定的なものに変えるために懸命に取り組んできました。この作業はずっと続くでしょう。たとえば、私の母はうつだったとき、繰り返し何度も何度も、日に何千回も「死にたい」といっていました。私もうつになったとき同じことをしはじめました。「死にたい」といえばいうほど死にたくなるのです。もし代わりに「生きることにする」といえばずっとよくなって死にたい気持ちが減っていくことに、やっと気がつきました。