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私たちにとってリカバリーの意味すること
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リカバリーとリスクについて

 一般に“精神病”と呼ばれる感情や症状は予測することが難しいために、私たちが“調子を崩しDecompensate”(私たちの多くにとって不快な言葉です)、自分や周りの人たちを危険な状況に陥れることを支援者は恐れています。支援者はもしこれまでのように保護的なサービスを提供し続けていなければ、人々はやる気をなくし、失望し、自分を傷つけるかも知れないと恐れます。ですが、人生にリスクはつきものであることを認めるべきです。自分の人生をどう生きるかについて選択を下すのは私たち自身であって、現実から私たちを守ることが支援者に任されているわけではないのです。

 どのような強制的な治療についても反対する動きが広まっています。私たちのどちらも危険な状況を経験してきましたが、強制治療はどんなものであれ役に立たないことで意見が一致しています。強制的で、本人が望んでいない治療は、長期的には悲惨で損害が大きく、屈辱的で、究極的には効果がありません。しかも支持的で癒しをもたらす関係であるべきなのに、人を信頼できない状況へと人々を追いやることになりかねません。すべての人が自分の行動に責任を持っており、責任を取るべきだと思っていますが、クライシスプランのように、人間的で人を思いやるような手続きを作ることは、すべての人の関心事であると信じています。

リカバリーに焦点をあてたサービスであるためのガイドライン

 次に述べる支援者のためのガイドラインは、抵抗と無気力を減少し、リカバリーのための努力の方向性を定めて促進させることに繋がるでしょう。

 自らの人生の決定者はその人自身です。たとえ最高の技術を持った支援者であれ、誰も私たちのためにその仕事をすることはできません。それは誰もが自分でしなければならないことなのです。

※Shery Mead, Mary Ellen Copeland, "What Recovery Means to Us", 2000, Plenum Publishers, New York, NY を、著者の許可を得て、日本語訳にあたり短縮しました。訳:久野恵理

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